【2019】大型トラックのエンジン載せ替え費用
こんちは!スマホだけでブログやってるテバ(@tebasakiness)だよ!
今回は大型トラックの話
実は某大型トラックディーラー整備士のテバさんが、大型トラックのエンジン載せ替え費用をザックリ解説
社長さん忙しいだろうけど、見ていきなよ!
いくらなの?
まずは結果から
200万です!
もう超ざっくり!大体このくらいが相場で目安。
200万より上は品質が良く、それ以下は品質が劣ります。
そもそもオーバーホールなのか中古載せ替えなのかで別れてくるところなので一概には言えないですが大体この位の金額
これに「ついでにクラッチOH」とか、「ターボ破損でマフラーも交換」ってなると金額が跳ね上がります
あくまでも、エンジンのみの故障で中古に載せ替えの費用がザックリ200万なんです
時間と付帯作業
作業日数は約3日
でもこれはエンジンが手元にある状態でね!
エンジン自体が見つかれば2日もあれば手元に来ます
つまり5日、うまくいけば約1週間ですね。
付帯作業とは、エンジンを取り外す際にどうしも邪魔になるものを「先に」外す事を言います。
例えると、トランスミッションとかエキゾーストパイプ、細かく言えばタイヤなども含まれる
その外している工程で、折角だからついでに交換しましょう!ってのが「ついで作業」=付帯作業って事
エンジンには多くの部品がついてます。なので付帯作業もキリが無いし「ついで交換」も多い
でも「ついでに作業」だから部品代だけで済むので、結果的にはおトクです。
もし、整備会社から何か打診があったら疑がわずにのりましょう!
内訳はいくらなの?
パターンが2つあります
1.リビルトエンジンを使用
2.中古エンジンを使用
1.のリビルトエンジンを使用した場合はやや高めになります
解説すると、リビルトエンジンは事故車や廃車になったトラックからエンジンのみを取り外し、それをバラッバラのバラにします。もうリアル1/1ディアゴスティーニww
本当にバラバラに分解して消耗品は全部交換。エンジンブロックやクランク(人間で言うと背骨や心臓位大事なモノ)などを徹底的に検査して使えるか判断。
全ての部品を「ほぼ新品」にして組み上げる
組み上げ後はエンジン単体でテストを行い最終確認
ね?やる事めっちゃ多いでしょ?
だから高いの!納得だね!保証もあるし!
2.中古エンジンを使用した場合は安く済む
これは安く仕上げる以外にも理由があって
1.がっつりエンジンだけ直しても他にガタがきてるからそろそろトラック自体を買い換えるつもり
2.中古エンジンじゃないとそもそも見つからない、リビルトが無い
3.エンジンにお金をかけるのでは無くて、「ついで作業」にお金をバランス良くふりたい
大体こんな理由です
1.はその通りで、買い換えるつもりだからとにかく安く!のパターン。あまり言えないけど1番苦情が多いのもこのパターンw
以下会話形式にて説明。
弊社「リビルトエンジンで「ついで作業」ふくめて350万です」
お客「来月には新車が来るんだよ怒! 1ヶ月しか使わないのにそんなにだせるか激怒!仕事穴開けたら1000万近く保証しなきゃだし早くやってくれ憤怒」
弊社「じゃあ中古で安くしましょう。おススメは出来ないですし、ピンキリで運も絡みます。保証も無いです」
お客「おう!1ヶ月ぐらいなら大丈夫だろ?それよりも早くやってくれ」
弊社「保証できないし、エンジンが来ないとわかりません」
お客「なんでもいいから早くね!あとなるべく安くね!」
弊社「承知しました。」
こんな会話をして、エンジン150万とかでやっと探して見つけ出して発注。2日後に来たエンジン1つも回らないの。オーバーホール必要。つまりほぼゴミw
弊社「来たエンジンだめっす、オーバーホールが必要です」
お客「怒怒怒怒怒〜〜〜」
みたいな流れが多い。そもそも中古エンジンはその時(外した時)掛かってれば「使えるエンジン」って表記しても問題ない。そんな世界なのトラック業界。情けない
2.はその通りで、エンジンの種類が希少でリビルトしか無い!って場合があります
見た目が同じなのに使えないってのは多々ありますが、実際は付けられます。これは裏情報でほぼ100%ディーラーでは断られます。
3.が割とおススメです。エンジンだけじゃなく「ついで作業」のクラッチをOHや、マフラーの清掃などですね。
パワステオイル交換やラジエター内部の清掃などもこのタイミングでやる事をおすすめします!全体にバランス良くお金をかけるのが長持ちするトラックとの付き合い方ですよ!
つまり載せ替えならリビルト推奨
私は個人的にはリビルト推奨派です
だってその方が我々整備士は楽だしw
中古エンジンだりぃんすよ、消耗品は交換しなきゃだし汚いし、もし載っけた後に不具合でたら直さなきゃだし
ここまでは現場の本音www
先程述べた通り、中古エンジンは当たり外れが多く、当たりを引くのはその道のプロでも結構難しいもんです
現車確認できて、それを載せ替えるなら問題は無いですが、ネットで買う事が多いのでこればっかりは瞬間移動が出来ないと解決出来ないの
もちろん中古エンジンの市場は大きいので、「超大当たり」もあります。
でも滅多に出てこない、つまり運です。もしくは時間を掛けて「当たりエンジン」が出てくるまでひたすら「待ち」に徹することです。
でも、荷主さんの都合で決まるトラック業界には時間が無いのがデフォなんで無理っす
自営のダンプ屋(ほぼ絶滅)なんかはゆったりとしてますがね
まとめ
1.個人的にはリビルト推奨
2.最低でも3日は掛かる
3.安く済ませるならエンジンよりもついで作業を減らす
4.相場は200万近辺だがあくまで目安
ざっとまとめるとこんな感じ、これが真理で答え。間違いない
最低でも3日と言ったのはディーラーの重整備担当の私の平均的な作業日数です
大体お客には1週間もらうけど、「残り期限3日とかになってから考えよう」って多分ウチだけじゃないハズ。
ゴネれば3日どころか2日とかでやる事もある。私は1人で1日で残業無しで終わらせたこともありました
乗用車とは桁が違うトラック業界ですが、壊れた時こそガッツリ直しましょう( ・ㅂ・)و ̑̑
困ったら海外に出しちゃうのも1つのやり方ですよ〜
最後まで読んで頂きありがとうございました!
↓ブログ村登録しました!
にほんブログ村↑ポチると泣いて喜びます